「呼吸の見直し」はじめましょう!
2025.11.22
こんにちは。
世田谷区奥沢・田園調布・自由が丘エリアのパーソナルトレーニングルーム併設鍼灸マッサージ治療院THE DiME(ザ・ダイム)です。
当院には、肩こり、腰痛、頭痛、慢性的な疲れやすさ、不安感、集中力の低下など、様々な不調を抱えた方が多くご来院されます。
実は、多くの方に共通している根本原因があります。
それは、
「呼吸がうまくできていない」
という点です。
呼吸は1日2万回以上行う自律的な動作のため、普段は意識しづらいもの。
しかし、この呼吸が乱れると、姿勢、筋肉の緊張、自律神経、痛み、メンタル、そしてパフォーマンスなどなどあらゆる身体機能に影響が出てしまいます。
逆に言えば、
呼吸を整えるだけで体は大きく変わります。
以前、腰痛と呼吸過多の関係についてお伝えしましたが、
そのほかの症状にも関係していますので、
今回は、「なぜ呼吸を整える必要があるのか」お伝えします。
なぜ呼吸を見直すことが大事なのか?
人は1日に2万回以上、無意識に呼吸をしていることは、以前のブログでもお伝えしましたね。
もしこの呼吸に少しでも乱れやクセがあると、その負担が24時間休みなく身体に積み重なってしまいます。
呼吸研究の第一人者であるビュテイコ氏は、「呼吸しすぎの状態が続くと、身体がそれを正常だと誤認識してしまう」と述べています。
つまり、呼吸の乱れは放っておくほど、自覚のないまま慢性化しやすいのです。
現代人が「呼吸しすぎ(呼吸過多)」になりやすい4つの理由
現代では、多くの方が自覚のないまま呼吸過多になっています。その背景にある、日常生活に潜む4つの要因を見てみましょう。
1. ストレスによる持続的な緊張
ストレスが続くと交感神経が優位になり、肩や胸まわりの筋肉が固まりやすくなります。これにより、浅く速い呼吸がクセになり、呼吸過多を引き起こします。
2. スマホ・PCの長時間使用による姿勢の歪み
長時間の前かがみ姿勢は、胸郭の広がりを妨げます。
その結果、本来使うべき横隔膜が使えず、肩で呼吸するようになり、無意識に呼吸が乱れてしまいます。
3. 食生活の変化と体質への影響
肉類や加工食品中心の食生活は、体をわずかに酸性に傾けやすくなります。身体がバランスを取ろうとCO₂排出を増やそうとするため、結果的に呼吸過多を引き起こす原因の一つになり得ます。
4. 深呼吸は良いという誤解
リラックスのために深呼吸を繰り返す行為は、実は一時的に呼吸量を増やしすぎてしまうことがあります。(二酸化炭素、酸素の関係)
深く吸う行為は逆効果になることも。
呼吸の乱れ(呼吸過多)が引き起こす4つの問題
呼吸過多が続くと、身体的・精神的な機能に悪影響が及びます。
⒈慢性的な身体の不調
・肩こり・腰痛・頭痛などが慢性化しやすくなります。
・呼吸筋の働きが低下し、姿勢の崩れにもつながります。
⒉メンタル面の不安定さ
・呼吸の乱れは、集中力低下、慢性的な不安感、イライラといったメンタル面の不調を引き起こします。
⒊スポーツパフォーマンスの低下
・体幹が不安定になり、力を効率よく発揮できなくなります。これにより、競技パフォーマンスも落ちやすくなります。
⒋代謝・免疫機能の低下
・代謝や免疫機能が低下し、疲れが抜けにくい、風邪をひきやすいといった状態につながります。
二酸化炭素が体内にあるから、
必要なところに必要な酸素を運搬することができる。
「ボア効果」と言いますが、以下に簡単に解説いたします!
ちょっと豆知識:ボア効果について
ボア効果とは?(酸素と二酸化炭素の重要な関係)
なぜ呼吸を整えるだけで不調が改善に向かうのでしょうか?鍵は、二酸化炭素(CO₂)にあります。
体内のCO₂が適量あると、血液中の酸素が筋肉などの組織へ放出されやすくなります。これをボア効果といいます。
しかし、呼吸しすぎてCO₂を吐き出しすぎると、この効果が弱まり、酸素がうまく細胞に届かなくなります。
これが疲れやすさや力が出しづらいといった不調の原因になるのです。
呼吸を整えると体に起こる5つの良い変化
呼吸が整うと、乱れていた全身の機能が再起動し、さまざまな良い変化が表れます。
1. 姿勢が安定しやすくなる
呼吸には、体幹を支えるインナーユニット(横隔膜、骨盤底筋など)が深く関わっています。これらが適切に働くことで、腹腔内圧(IAP)が安定し、無理に力を入れなくても体の中心がしっかり支えられ、自然と姿勢が整います。
2. 関節の可動域が広がる
正しく深い呼吸ができるようになると胸郭(肋骨や胸骨)が柔らかくなり、固まっていた肩や股関節の動きが解放され、全身の関節がスムーズに動くようになります。
3. 筋力発揮がしやすくなる
呼吸が整うことで、常に働いていた余計な力み(緊張)が抜けます。その結果、必要なときに、必要な筋肉に力を効率良く入れることができるようになります。
4. バランス・重心コントロールが改善する
呼吸は体の中心の安定に直結しています。呼吸が整うことで身体の軸が通り、立つ・歩く・動く際のふらつきが減り、コントロールが上達します。
5. 全身の緊張がリセットされる(転倒予防にも)
呼吸が穏やかに戻ると副交感神経が優位になり、身体全体がリラックス。これにより、日々の疲労軽減や転倒リスクの低下にもつながります。
個人的にご高齢の患者様には、積極的に呼吸エクササイズを導入したいものです。
呼吸を整えることの重要性をご理解いただけたでしょうか。
THE DiMEでは、鍼・マッサージ・トレーニング・呼吸エクササイズを組み合わせ、あなたの体が本来持つ機能を引き出すことを大切にしています。
以下のようなお悩みをお持ちの方には、呼吸機能の見直しが特におすすめです。
・慢性症状がなかなか改善しない
・施術後は良くてもすぐに症状が戻ってしまう
・力が入りにくい、いつも疲れやすい
・呼吸が浅い、または息苦しい気がする
・スポーツパフォーマンスを本質的に上げたい
施術前に呼吸のクセや胸郭の動き、姿勢の歪みを専門的に確認し、あなたに合った最適なアプローチをご提案します。
※なお、急な息苦しさや強い痛みがある場合は、まず医療機関での診断を優先してください。当院の呼吸の見直しは、慢性的な不調の原因となる「体の使い方や機能のクセ」にアプローチするものです。
呼吸の乱れはなかなか気づくことは難しいものです。
呼吸を整えたい・不調の根本を見直したい方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの本来の動きやすい、快適な身体を一緒に取り戻しましょう。
世田谷区奥沢・田園調布・自由が丘エリアのパーソナルトレーニングルーム併設鍼灸マッサージ治療院THE DiME(ザ・ダイム)です。
当院には、肩こり、腰痛、頭痛、慢性的な疲れやすさ、不安感、集中力の低下など、様々な不調を抱えた方が多くご来院されます。
実は、多くの方に共通している根本原因があります。
それは、
「呼吸がうまくできていない」
という点です。
呼吸は1日2万回以上行う自律的な動作のため、普段は意識しづらいもの。
しかし、この呼吸が乱れると、姿勢、筋肉の緊張、自律神経、痛み、メンタル、そしてパフォーマンスなどなどあらゆる身体機能に影響が出てしまいます。
逆に言えば、
呼吸を整えるだけで体は大きく変わります。
以前、腰痛と呼吸過多の関係についてお伝えしましたが、
そのほかの症状にも関係していますので、
今回は、「なぜ呼吸を整える必要があるのか」お伝えします。
なぜ呼吸を見直すことが大事なのか?
人は1日に2万回以上、無意識に呼吸をしていることは、以前のブログでもお伝えしましたね。
もしこの呼吸に少しでも乱れやクセがあると、その負担が24時間休みなく身体に積み重なってしまいます。
呼吸研究の第一人者であるビュテイコ氏は、「呼吸しすぎの状態が続くと、身体がそれを正常だと誤認識してしまう」と述べています。
つまり、呼吸の乱れは放っておくほど、自覚のないまま慢性化しやすいのです。
現代人が「呼吸しすぎ(呼吸過多)」になりやすい4つの理由
現代では、多くの方が自覚のないまま呼吸過多になっています。その背景にある、日常生活に潜む4つの要因を見てみましょう。
1. ストレスによる持続的な緊張
ストレスが続くと交感神経が優位になり、肩や胸まわりの筋肉が固まりやすくなります。これにより、浅く速い呼吸がクセになり、呼吸過多を引き起こします。
2. スマホ・PCの長時間使用による姿勢の歪み
長時間の前かがみ姿勢は、胸郭の広がりを妨げます。
その結果、本来使うべき横隔膜が使えず、肩で呼吸するようになり、無意識に呼吸が乱れてしまいます。
3. 食生活の変化と体質への影響
肉類や加工食品中心の食生活は、体をわずかに酸性に傾けやすくなります。身体がバランスを取ろうとCO₂排出を増やそうとするため、結果的に呼吸過多を引き起こす原因の一つになり得ます。
4. 深呼吸は良いという誤解
リラックスのために深呼吸を繰り返す行為は、実は一時的に呼吸量を増やしすぎてしまうことがあります。(二酸化炭素、酸素の関係)
深く吸う行為は逆効果になることも。
呼吸の乱れ(呼吸過多)が引き起こす4つの問題
呼吸過多が続くと、身体的・精神的な機能に悪影響が及びます。
⒈慢性的な身体の不調
・肩こり・腰痛・頭痛などが慢性化しやすくなります。
・呼吸筋の働きが低下し、姿勢の崩れにもつながります。
⒉メンタル面の不安定さ
・呼吸の乱れは、集中力低下、慢性的な不安感、イライラといったメンタル面の不調を引き起こします。
⒊スポーツパフォーマンスの低下
・体幹が不安定になり、力を効率よく発揮できなくなります。これにより、競技パフォーマンスも落ちやすくなります。
⒋代謝・免疫機能の低下
・代謝や免疫機能が低下し、疲れが抜けにくい、風邪をひきやすいといった状態につながります。
二酸化炭素が体内にあるから、
必要なところに必要な酸素を運搬することができる。
「ボア効果」と言いますが、以下に簡単に解説いたします!
ちょっと豆知識:ボア効果について
ボア効果とは?(酸素と二酸化炭素の重要な関係)
なぜ呼吸を整えるだけで不調が改善に向かうのでしょうか?鍵は、二酸化炭素(CO₂)にあります。
体内のCO₂が適量あると、血液中の酸素が筋肉などの組織へ放出されやすくなります。これをボア効果といいます。
しかし、呼吸しすぎてCO₂を吐き出しすぎると、この効果が弱まり、酸素がうまく細胞に届かなくなります。
これが疲れやすさや力が出しづらいといった不調の原因になるのです。
呼吸を整えると体に起こる5つの良い変化
呼吸が整うと、乱れていた全身の機能が再起動し、さまざまな良い変化が表れます。
1. 姿勢が安定しやすくなる
呼吸には、体幹を支えるインナーユニット(横隔膜、骨盤底筋など)が深く関わっています。これらが適切に働くことで、腹腔内圧(IAP)が安定し、無理に力を入れなくても体の中心がしっかり支えられ、自然と姿勢が整います。
2. 関節の可動域が広がる
正しく深い呼吸ができるようになると胸郭(肋骨や胸骨)が柔らかくなり、固まっていた肩や股関節の動きが解放され、全身の関節がスムーズに動くようになります。
3. 筋力発揮がしやすくなる
呼吸が整うことで、常に働いていた余計な力み(緊張)が抜けます。その結果、必要なときに、必要な筋肉に力を効率良く入れることができるようになります。
4. バランス・重心コントロールが改善する
呼吸は体の中心の安定に直結しています。呼吸が整うことで身体の軸が通り、立つ・歩く・動く際のふらつきが減り、コントロールが上達します。
5. 全身の緊張がリセットされる(転倒予防にも)
呼吸が穏やかに戻ると副交感神経が優位になり、身体全体がリラックス。これにより、日々の疲労軽減や転倒リスクの低下にもつながります。
個人的にご高齢の患者様には、積極的に呼吸エクササイズを導入したいものです。
呼吸を整えることの重要性をご理解いただけたでしょうか。
THE DiMEでは、鍼・マッサージ・トレーニング・呼吸エクササイズを組み合わせ、あなたの体が本来持つ機能を引き出すことを大切にしています。
以下のようなお悩みをお持ちの方には、呼吸機能の見直しが特におすすめです。
・慢性症状がなかなか改善しない
・施術後は良くてもすぐに症状が戻ってしまう
・力が入りにくい、いつも疲れやすい
・呼吸が浅い、または息苦しい気がする
・スポーツパフォーマンスを本質的に上げたい
施術前に呼吸のクセや胸郭の動き、姿勢の歪みを専門的に確認し、あなたに合った最適なアプローチをご提案します。
※なお、急な息苦しさや強い痛みがある場合は、まず医療機関での診断を優先してください。当院の呼吸の見直しは、慢性的な不調の原因となる「体の使い方や機能のクセ」にアプローチするものです。
呼吸の乱れはなかなか気づくことは難しいものです。
呼吸を整えたい・不調の根本を見直したい方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの本来の動きやすい、快適な身体を一緒に取り戻しましょう。